Petal storm 〜Ethereal sympathy〜



          幾度散る花びらに埋葬されただろう・・・・・・
     なくなってほしいのは四季か己の感情か


     春の風があまねく世界に行き渡り 徐々に染め上げてゆく
     僅かばかりの残った雪を踏みしめて 歩くは空に近い場所
     敵はまだ潜んでいるけれど 今があるがままの全てなら
     決して負けたわけじゃあない
     この地に地図を作っていこう 再び空から探せるように


     季節はほの静かに動いてゆく 花を咲かせて君の意思で
     時は止まったままなのに 記憶の中へと消えてゆく人々
     1枚1枚剥がされてゆく記憶の層 最後に残るのは一体何なんだろう
     幾星霜の時を超えた想いの残渣?
     過ぎ去った時の祝福が 目に見えて卓効を発してゆく

 
     軌跡はまだ描かれない それはこの瞬間から始まるのだから
     二つの視線交われば そこに奇跡が生まれる
     命が廻る、想いが廻る
     また出逢おうと誓いし言葉をねぐように紡いだ おわらない衣々きぬぎぬ
     二人の指が交われば そこに物語が生まれる


     時の糸に織り込まれて 切り離された指先
     永遠が待つ場所の夢が見られないなら
     また会うために別れたと 目を閉じるしかなかった
     言葉で尽くせないくらい、行為で表せないくらい――愛しい
     本気だった、から 本気だったから だから・・・・、だからこそ別れられたんだ


     いつか 今か まだか と未だ来ぬ時を千秋の思いで待ち続けた
     本当はそんな事を考えたくはなかった けど封印することも叶わなかった
     昨日までの世界はもう存在しない 繋がった眼差しの先には何が見える?
     O tenderhearted my Goddess
     これからどんな未来を遺したい?


     幾度散る花びらに埋葬されただろう・・・・・・
     なくなってほしかったのは四季か己の感情か